2010年06月20日

再び浜松へ

再び浜松へ

昨日行こうと思っていけなかったので、本日浜松へ。
まずは絵本の店キルヤさんで
昨日から6/28までやっている白柳公正 蔵書展を見に。
人の本棚を覗くのは、その人の頭の中を覗くようで面白くて刺激を受けます。
そんなこんなで店内を見ていたら、棚の上に気になる本が。
僕は子供の頃から「すてきな三にんぐみ」という絵本が大好きで、
何故かというと夜の色遣いが美しいのです。
濃紺の夜空に、黒い人や街のシルエット、そこに唯一色を差す月の黄色。
子供心に夜の世界にも色があるんだと教えてくれたし、夜は怖いだけじゃないと教えてくれた本。
そして今の自分の色彩感覚の元になってると思うのでとても大切な一冊。

その作者であるトミー・ウンゲラーの見たことのない絵本が!
聞けば日本でも「こうもりのルーファス」という邦題で出版されてたそう(今は絶版)。
夜の世界しか知らないルーファスが昼の世界に触れ鮮やかな色彩に驚き憧れ
自分の体に色とりどりの絵の具を塗って昼の世界の空を飛んでいると
珍しさに驚いた人間に銃で打ち落とされてします。
蝶のコレクターの先生の家に偶然落ちたルーファスは手当てされ
先生との交流を深めていく。
自分の家が恋しくなったルーファスは再び黒の体に戻り夜の世界に戻るという話。

まぁウンゲラーらしい毒っけのある話なんだけど、
この人の色に関する感覚はやっぱりすごいなぁと思いました。
マーカス・フィスターあたりだと「にじいろのさかな」で真逆な設定にするものね。
やっぱりこの人の少しひねくれた性格にも影響されてるのかもしれない。

本との出会いは一期一会。出会えて良かったなぁ。買えて良かった。

その後、露草市さんがやってらっしゃるこつゆ市に。

先日伺ったおそば屋のnaruさんの奥のギャラリースペースで開催されてたのですが
人がいっぱい。パワーがあるなぁ浜松。
キルヤさんでも飾られてたChestnut treeさんの切り絵(奇しくもモチーフはすてきな三にんぐみ!)や
VRANAさんの可愛いプリントパターンのミニトートや
露草市さんが扱われてた仙台の「ふきながし」というリトルプレスなどを購入してきました。

豊橋でもこういうのやりたいなぁと思いながらの帰途。
ハンドメイドだけじゃなくて、もっとプロダクトデザインの人も飲食の人も
イラストレータの方も音楽や映像の方も参加されるようなまさにマルシェ的な。
外への広がりもあるような。何か考えようっと。

再び浜松へ
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再び浜松へ


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Posted by siphon at 17:43│Comments(3)地域
この記事へのコメント
切り絵の細かさに感激!

幼少の頃、折り紙を切ってよく遊びました♪
切った後の紙を広げるワクワク感が好きでしたね〜(^-^)
Posted by RUGRATRUGRAT at 2010年06月21日 22:24
はじめまして♪
私も「すてきな三にんぐみ」好きです。
青色がいいなぁ~と思います。
みんなおそろいの赤い服とかも。
世界中のどの子も、この絵本のように
大切にされたらなぁ
って思える絵本ですね(*^_^*)
Posted by ころん at 2010年06月22日 00:11
>RUGRATさま
こんにちは。
そう、すごく繊細に出来てるんですよ。
細かいことが苦手なので、手先が器用な人に憧れます。

>ころんさま
青がキレイなんですよね。
ウンゲラーにしては珍しくハッピーエンドなのも
いいなぁと思います。
不気味な絵の中にユーモアだとか、優しい視点もあったりで。
本当素敵な一冊です。
Posted by siphonsiphon at 2010年06月22日 14:00
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