2009年12月11日

ポストカード





お店の販促用やお知らせ用に作られてる事の多いポストカードですが、
よくプロに頼むとどう違うの?と聞かれます。
またそんなに良くなるの?と聞かれることもあります。
が、どちらも答えに困ってしまいます。

たしかにプロに頼めばクオリティはあがる場合が多いでしょう。
しかし、お店のことをよく知らない人が作れば
てんで的外れなモノになることだってあります。
(プロにもピンからキリまでありますしね。僕もキリキリくらいかも知れませんし…)
最近ではライセンスフリーのレイアウトソフトや素材も増えてきていますから
センスが良ければプロに負けないものを作ることだって可能です。
つまり十把一絡げに善し悪しが言えないのが本音です。

ただ一つ言えることは僕たちデザイナーは紙質や印刷技法など
刷り上がったイメージを想定しながらデザインしているということです。
レイアウトだけでレトロだとか、かわいいとか、高級とか作ってるわけではなく
紙質や印刷など全てひっくるめのイメージづくりがデザインだと思っています。

珈琲がらみの屋号を付けてるせいか、珈琲関係のお仕事もちょくちょくもらいます。
撮影から任せていただける仕事はとくにイメージづくりの幅が広がるため楽しい仕事です。
年賀状シーズンですがみなさんのカード作りは進んでいますでしょうか?  


Posted by siphon at 20:57Comments(0)デザイン

2009年12月11日

現在の内装



ちなみに現在の内装。
(ゆる募)森ガールなカフェ要員。
カフェをやってみたいけど資本無い…な方、スペース貸しますよ〜w
珈琲が上手に淹れられる人が本当に欲しい。。。  

Posted by siphon at 17:18Comments(3)雑記

2009年12月11日

木製ドアが付きました



事務所に頼んでおいた木製ドアが昨日付きました。
お金が無い貧乏事務所のため、内装はほぼ自分たちで手がけているのですが
建具はさすがにということで、
一緒に事務所を借りているカメラマンさんの知り合いの方に
時間が空いたときに簡単なものを作ってくださいと依頼したもの。

鍵、蝶番、ガラスなどは事務所に最初から付いていた
スチール製のドアに付いていたものを再利用しています。
ドアノブだけ良い感じのものをこちらで探し後でつけることに。
着色も自分たちでしますのでうーんと安くしてくださいと。
まぁ業者さんにとって全く利益の無い話…申し訳ないです。

で、じっさい来た窓枠は木の肌目もよくシンプルで良い感じ。
じゃ、取付お願いしますと頼んだのはいいものの
仕事をして目を離してる間に問題発生!
多分取付に来てくれた職人さんの親切心でドアノブも以前のそのまま付けてくれてる!
わわ、何てことと言っても時既に遅し、ドアにはしっかり穴開いてます…
まぁもともと格安でやってもらってる仕事、文句も言えず
職人さんも良心からやってくれたことですから…
ま、トラブルも楽しもうということで、この企画のアンティークノブを探すことになりました。
それにあわせて着色すればいいかぁ。

どんどんカフェ化していく事務所。本当にカフェスタッフ一人置いてカフェ使用したいくらい。
森ガールな女子が珈琲淹れてくれる仕事場ってなんかいいなぁと妄想をふくらませながらw  

Posted by siphon at 13:49Comments(0)雑記

2009年12月11日

ロゴの出来るまで(パン屋編)

昨日書いてみて、過去の自分の仕事を振り返るのに有効的だなぁなど。
自分的に面白いのでもう一軒書いてみます。

今回はロゴとキャラクターデザインが一緒になった例を紹介。
案件は三重県にあるパン屋さんです。
ネーミングもユニークでチョコレートと仲良しなパン屋という意味のフランス語です。
名前の通りチョコレートを使ったパンが得意で、中でもパン・オ・ショコラは絶品。
お店の売りもパン・オ・ショコラやクロワッサンなどのリッチな生地のもの。
クロワッサンの生地がすごくキレイで、パリパリ感とシットリ感のバランスがとてもいい。

余談ですがパン関係の仕事を多くしてた時があります。
バゲット、クロワッサンを見ればパン屋さんの技術力がわかります。
バターロールを食べればだいたい味の質がわかる気がします。

話戻ります。オーナーさんのラッキーカラーが明るいオレンジとブラウンという事で
色は打ち合わせの段階からこの2色で行こうと決まりました(チョコ色ですしね)。
フランス雑貨なども好きでそういうテイストもお店の中に取り入れていきたい。
アンティークと言うよりも昔のイラストのポスターのように懐かしく可愛いものがいい。
などの打ち合わせの結果、
チョコレートをモチーフとしたキャラクターもいいねという話の流れになり
キャラクター提案も同時にさせていただくことになりました。

最初に出した案は5案










パン・オ・ショコラをキャラクター化したもの(カカオ豆がクロワッサン生地に入っていく様子)。
クロワッサンをシンボル化したもの。
チョコレートそのものをイメージさせるもの。
あとはバリエーションでよりピクトグラム的な表現のものを。

結果、キャラクターの方向を気に入っていただけました。
ただしキャラクターはチョコレートメインで作って欲しい。
配色はオレンジベースで明るい方が良い。

というご意見を反映して再度キャラクター案を煮詰めます。



板チョコをモチーフとしたキャラクターで
胸にはさりげなくクロワッサンの蝶ネクタイでおめかしします。
50年代あたりのフランスのイラスト広告あたりのイメージに仕上げています。

結果キャラクターはとても気に入っていただくことが出来ました。
ただキャラクターとロゴが両方とも可愛いくなると、ちょっと軽いかなぁとの事。
少しクラシカルかつヨーロピアンな雰囲気も足していきます。
ヨーロッパの老舗のお店などでよく使われているCopperplate Gothicを参考に文字を作ります。
クラシックとモダンが融合した格調高いこの書体は名匠ガウディの作品ですが
小文字が存在しないフォントとしても有名です。つまり小文字を使う今回は一から作るほか無いという事。
一通り作ると、ちょっと固い印象があったので、gとpなどを少し崩して敢えてバランスを悪くします。
こうすることでレトロが感じも生まれました。

で、出来たものがこちら



無事気に入ってもらました。
オープン時にポストカードやらショップカードもあわせて作らせていただきましたが
ポストカードはずっと取って置いてくれてるお客さんが結構いるという事をお聞きしました。
販促物は使い捨てられる運命にありますが、
こんな風に大事にしてもらえるのはデザイナー冥利につきるものです。
うれしいなぁ。

  


Posted by siphon at 03:45Comments(0)デザイン